【改訂版】オリキャラが既存キャラに似てしまう問題について考える

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オリジナルキャラクター。略してオリキャラとして自分のオリジナル絵に印象付けるキャラクターたち。近年では「うちの子」なんて呼ばれていますね。

しかし中には版権キャラに似ることを避けるべく、資料を見ずにオリキャラを作る絵描きも増えているとかいないとか。

また不安になって何かと調べて、この記事にたどり着いた方もいるだろう。


そんな自分も過去には「オリキャラが既存キャラに似るのは悪か?問題」についての記事を投稿しましたが、あちらは自身の作ったオリキャラ制作の反省が主だったので、この記事では、

  • オリキャラを作ったが良いものの「〇〇に似ている」って言われるのが不安
  • 実際に「○○のパクリ」って言われた場合はどうすべきか?

など、オリキャラ作成に悩んでいる絵描きたちに向けての記事です。

実際に自分も50時間以上をかけて制作したオリキャラに対してパクリだと色々と辛辣な言葉を吐かれて、当初に限り精神が病んでしまいましたが、「今回解説する考え」に行き届いてから不安が解消されたので、そんな絵描きが語る参考記事としてどうぞ。




【2024/3/15 追記】
一部の情報をもっと分かりやすく説明するために、加筆修正しました。

目次

既存キャラに完璧に似せない方法は存在するのか?


結論、

「無理」です。


何故なら既存キャラが沢山存在している現代において「既視感のない完璧なキャラクター」を作ること自体が無理な話なのである。

もし新たに生み出されたそのキャラクターが既存キャラに似らなかったとしても、数年も経てば新たなキャラクターはどんどん増えていくだろうし、何ならそのキャラもいつか被る可能性だって出てくるのだ。




それを分からずにパクリだとか著作権侵害とかと言うのであれば、最初からイラストや漫画、ゲーム、アニメが今のように流行ることはほぼないだろう。

要は……

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過去に投稿した構図被りやポーズ被りと同様、「絶対」はないのだ。
例えばポーズ被りの場合は人間の構造上、「自然体」で描くのが1番だと解説したが……

そこから更に自分のオリキャラを作る為にはまず、何かしらの作品に「影響」を受ける必要がある。

では、貴方がオリキャラを描き始めたきっかけは?

とあるイラストレーターの描くキャラに憧れたから?

その漫画のキャラが可愛かったから?

そのゲームのキャラが好きだから?


など、本場で活躍している創作者たちの色んなキャラクターや世界観に影響を受けたから、オリキャラを作り始めたと思う。

逆に影響がないと「つまらない絵」「下手な絵」になるのがオチだしね。

だからこそオリキャラの絵を描いたり、作ったりする際は「誰かの影響なくして、描けるものじゃない」ということを頭に入れておく必要があるのだ。絵を描く基本としてはね。

オマージュとパロディの意味

どっちも似たような意味ではあるが、例えばオマージュは尊敬の意味が強く、パロディは皮肉めいて面白いと……されている。

例えばワンパンマンや銀魂が代表だろうか。
これらが人気なのもオマージュやパロディがあってこそだと思っている。

特にワンパンマン。最初はアンパ〇マンの真似事かと思っていたが、1度読んでみたら、どっぷりハマってしまったのだ。

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宣伝にはなるけど話が面白いだけでなく、アクションの描写がかなり高いので、是非とも読んで見ることをおすすめします。絵描きとして学べる点が多いので。





また個人的な話だが、自分はDTCGもプレイしており、カードのモンスターたちの中にはモチーフにした既存キャラもよく見かける。

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例えばこれとか。どう見てもモチーフは悪魔城のアルカーd……
まあ、沢山キャラを作ることになるから、流石に元ネタも取り入れてくるよね。

ファンなら「ネタとして楽しむ文化」を、そうでなくても「このゲームキャラがモチーフなのか〜 今度買ってプレイしてみようかな」と既存キャラの宣伝になることもあるのだ。作者や会社からしてみれば、宣伝は嬉しいはず。



もしもそんなパロディとオマージュを著作権侵害やパクリとして、悪い方向に取り上げてしまうのなら?


勿論、新しい作品が作りづらくなるだけでなく、「作品の元ネタを調べる楽しみ」も奪われてしまうだろう。

その作者や企業が訴えたら話は変わるが、そもそも自分のキャラをパクられていない第三者が口出す資格はないと思っている。
だからパクリだと悪く捉えるのではなく、「ネタとして楽しむようにすれば」ゲームも漫画も少しは楽しめるのではないかなと。

せいぜいパクリ問題として取り上げるのなら、ほとんどのデザインを崩すことなく、有名なキャラを堂々と丸パクりをする中華ぐらいだろうし(ボソッ)



実際にパクリではないが、近年の海外向けのゲームだとポリなんとかに配慮して既存のキャラデザをあっち向けに変更して、ファンから大バッシングを食らっていた事例も少なからずある。

要するに企業側がそれに屈しているのなら、ファンからしてみればたまったもんじゃないということだ。


というわけで早速、完璧にキャラデザが似ない方法について基本的には不可能だと判明したので、ここからは対策法やその他考え方について。

まずは序盤に上げた悩みの実例をFAQ形式で答え、次に例えばの話、そして自分がキャラデザを似せないために行った実例を順番に紹介していこう。



既存キャラに似せて描いたつもりじゃないのに「○○のパクリ」と言われた場合は?

悪気がなく「〇〇に似ている」と言われたらそこまで悪く取らなくてもいいが、中傷や悪口などをネガティブコメをされた場合は、基本的には無視するかブロックするかにした方がいいでしょう。


また「オリキャラを描くな」とか「描き直せ」と言われた場合も、素直に謝罪して描き直すのもおすすめしない。もしかしたら貴方を蹴落としたくて、わざと言っているかもしれないからだ。


いや、逆にですよ。

悪口を書かれただけで何時までも引きずってネガティブになったり、最悪筆を折って創作活動を辞めたりする行為自体が相手の思う壷ですからね。



それで蹴落とされる絵描きを自分は何度も見てきたし、何なら実際に自分も謝罪しかけたさ。
しかし結局は「似ることはよくあること」「その意見が間違っていること」に気づきあの反省記事で言いたいことを言ったわけだし。


要するに自分のオリキャラのデザインを変更する、しないは他人が決めるのではなく、最終的には「自分で決めるべき」だと思っている。

イラストの仕事以外で、本当に自分の描きたいオリキャラを見失って「○○はこんなんじゃない!」って投げ出すぐらいなら。

オリキャラを作ったが良いものの「〇〇に似ている」って言われそうなキャラデザに…。やっぱり消して書き直すべきなのか?

特に過去で「○○に似ている」と言われていたのなら、このような不安になってもなってもおかしくはないでしょう。

そんな経験者である私も一度は書き直しをやってみたけど、むしろ最初より悪化する羽目になりました(こうなった経緯については次に解説)。


ここからは元初心者絵描きの経験の考えにはなるけど、初心者絵描きは「一つのものだけ」を焦点に見て描く傾向があると思っている。

本人は複数のアイデアを合わせて描いたつもりでも、既存キャラ一体を参考にしすぎた結果、似てしまったのだと。だから過去の自分がまさにそr。


また中級者向けの話になるが、まずは色んな資料を見て頭にインプットして知識を増やしていく。

さらに既存キャラを参考にするなら複数のキャラを並べて、その一体一体のデザインをしっかり見て、それをオリキャラに落とし込むしかないでしょう。


特に私の一番おすすめしたい方法は、キャラデザの描き方を解説しているイラスト教本を読むこと。

見た目だけでなく、服装や小物が事細かく解説しているので、もし自力で対処出来ない場合一度読んでみて下さい。

キャラデザの描き方解説本


【例】もし誰しもが考えない『とんでもキャラデザ』を制作した場合

とんでもキャラデザって、とんでもないパワーワード……


例えばの話、

「原色だけで構成されたカラフルな市松模様の服と半ズボンを着て、下駄を履いて、すね毛を生やしているツインテール金長髪のクールイケメンリアル風キャラ」



を作って公開したとする。


いや、どんなキャラデザやねん!想像しただけでえげつないわ!両津〇吉かよ

しかも文字色もわざとギラギラにして見にくいようにするスタイルなど、ま、まあ、ツッコミどころは満載だが、とりあえず話を進めようか。

カラフルな服装といい、明らかにツインテールは女性の髪型……

確かにオリジナル感はかなり強い。誰もが描いたことがないキャラデザだと思うし、これで「○○のパクリ」と言われる心配はないはず。

しかし問題は「見ている側がどう思うか」である。

もし見ている側に向けて、いきなりこのキャラクターを好きになったり、共感を貰えたりすることは果たして出来るのだろうか?




ほとんどの方が初見で「意味不明」とか「ダサい」とか「気持ち悪い」などと思い、スルーされてしまうだろう。

しかもソシャゲのガチャとかで「このキャラはURです」って言われて課金しますか?しませんよね?逆に炎上しますよ。そういう性癖の人がいれば話は別だが

現実の男に長髪ツインテールは女装や中性でない限りは有り得ない髪型であるし、色合いも原色でほとんど構成されているからダサいだけでなく、ただ目がチカチカするだけ。
子供向けの絵柄ならまだ使える色合いだが、流石にリアル系の絵柄になってくると確実に浮く。

そのためユーザーからウケが得られないため、このようなやりすぎたデザインは基本的に少ない……。

てか、スベって恥をかく事が分かっているぐらいなら誰もやらん!




もしあのキャラデザを表現するなら、ギャグ漫画やアートとして展開するべきだと思っている。しかし閲覧者の心を掴めるかどうか分からないが(いや、分からんのかい!)

そのため、皆から共感を貰いたいのなら「一般的に分かりやすいデザイン」に仕上げるのが吉である。

例えるなら「赤いリボン 金髪 キャラ」と検索をかけて、似たような女の子キャラが表示されるのはそういうことである。

色合いのバランスが取れており、何より可愛く見えるからだとね。


【実例】逆に既視感をなくしたキャラデザに仕上げた場合は?

ここからは実際に起きた自分の失敗談を交えつつ、話そうと思う。

まあ、あんな理屈を散々言っておいてあれですが、そんな自分も絵が上手くなるべくして、何度も描いてはネットに投稿している絵描き。

その時は否定しつつも、結局は二度と○○のパクリ○○に似ていると言われないように、その問題となったオリキャラのキャラデザ(服装)を変更することにしました。

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このように既視感は若干ありつつもしばらくこのキャラデザを推すことになったが、やはり数年も経てば変更したい欲は出るだろう。

そこでまずは、

髪型に個性を出すべく色々な髪をデザインしてみたり、

衣装を今まで以上に思い切って変更したり、

最終的にはキャラデザの既視感をなくすようなリメイク絵を完成……


(一応髪型は個性がかなり出ていたので、衣装を大きく変更したことが原因とも言える)


こうして髪型をそのままにして、衣装は前のデザインに戻した

要はこのように既視感を無くしすぎても「前の方が良かった」と感じる結果になってしまうので、既視感あるデザインは多少付け加えておくべきなんだと感じたとか。

まあ、自分が未熟なだけかもしれないが、実際にゲームやアニメでも世界観やキャラが一新されると既存ファンが受け入れられず離れる……。それと同じかもしれないね。

オリキャラを作る上で最も大切なこと

例えば赤いツインテールの女の子キャラが好きとか、眼帯な女の子キャラが好きとか。


って、またツインテールかい!(ツインテールが好きなんじゃ……)

だからそれに影響を受けて「可愛い!自分のキャラにも取り入れたい!」と思い、オリキャラを作ることがよくあるだろう。眼帯をした気の強い赤いツインテール少女として。

それ故に、中には「自分の好きな要素をばかり詰め込むからキャラクターが似ているように見える」という意見も聞く。
まあ、流石に依頼とか仕事では自分の好きなものを詰め込むことは出来ないが……


しかし!自分のオリキャラを作るのなら話は別!何故なら、

「自分の好きな要素をばかりを詰め込んだキャラを、描いた方が単純に楽しい」

からだ。

まあ、これも自分の経験談になるけど、逆に嫌いなデザインとか不得意で時間のかかるデザインとかを描いたとしても、途中で没にしたり、放置することがよくあるんよね。

先程紹介した既視感を無くすようなキャラデザを考えたとしても、失敗する可能性だって出てくる。

なんせ自分の好きな要素がなければそのキャラを描くどころか、絵を描くこと自体が楽しく無くなるわけだし。

そうなるぐらいなら「自分が好きで描いてて楽しいと感じる要素を取り入れる」ことがオリキャラを作る上で最も大切……



なんじゃないかなと自分は思っています。

最後に

自分が版権キャラを描いていた時期は、好きキャラや推しキャラしかほとんど描いていたよ。その時は本当に楽しかった。
けど、これで自分の画力が上がっても「個性がないからオリジナル絵が下手なんだ、無理なんだ」と決めつけていた時期もあったさ。

でも、現在は「完全なるオリジナルが生み出せる者がいるなら天才か宇宙人か神ぐらいだ」と思ったところ、不安にならずに済んだとか。

また昔の漫画家やイラストレーターですら、既存のキャラを元にキャラクターをデザインしていたことも知った。

むしろ「影響なくして、キャラクターは作れない」ことを実感させられたのだ(あとオマージュなどを取り入れることもありだとね)





何度も申すが、既存キャラが沢山存在している現代においてキャラデザを被らせないこと自体が難しい話なのだ。逆に似ることを恐れず、自分の好きな要素を詰め込んでアピールするとか。

ってそんなことを言っている間にも、今後もキャラクターはどんどん増え続けるので、そろそろ「多少似ることは仕方のないこと」だと割り切ってオリキャラを制作するしかないだろう


最初は誰だって絵描き初心者だ。

オリキャラが既存のキャラに似ることだってある。しかし自分の画力が上がれば後々変更すると思うので、沢山練習して徐々にオリジナル感を出していけばいい。

自分の描きたい絵を描き続けて、自分も成長していく……それが「創作」だと私は考えるさ。



今日はここまで。
ではまた

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